Present Tree from 熱海の森

熱海には薪や炭の原料となる木材を採取するための薪炭林が広がり、豊かな森林が人々の生活を守っていました。しかし、急峻な地形であることから管理の難易度が高く、日本で林業が衰退すると共に手入れが行き届かなくなり、現在では放置された旧薪炭林が優占している状況です。そのような現在でも、熱海の森には森林の多面的機能を発揮するポテンシャルがあります。

熱海の森を明るく豊かな森に再生するため、土砂流出防備保安林に指定された7.5 haの森を認定NPO法人 環境リレーションズ研究所が引き取り、2010年からボランティア中心の植林を行っていた場所が、下多賀にあるPresent Tree from 熱海の森(PT from 熱海の森)です。しかし近年は、関係者の高齢化やコロナ禍などの理由から活動を停止していました。

熱海の森プロジェクト

認定NPO法人 環境リレーションズ研究所が支援している、東京大学のOne Earth Guardians育成プログラムの学生が中心となり、熱海の森の再生に取り組む熱海の森プロジェクトが2022年に立ち上がりました。

地域に根ざした熱海の森協議会として

  • 多面的機能を発揮する森林の管理を地域で担うコミュニティを作る
  • コミュニティが継続的に活動できるようなサポート体制を整える

ことで、楽しく森づくりを行い、熱海の森のポテンシャルを最大限引き出すことを目指していきます。

木もれびプロデューサー

木立に光が入り明るい森を育成する、地域住民や地域外市民から成る森林管理を担うコミュニティ木もれびプロデューサーと名付けました。熱海の森協議会のサポートのもと、講習・演習・研修などを通じて森林の管理方法を学んでいきます。